偉人たちの書

2016-01-22

ikkyu1

 

川口松太郎の「一休さんの門」は非常に面白い。

絶版本なので探すのは難しいですが、私の好きな本ベスト3に入ります。川口松太郎は、第一回直木賞の受賞者です。

一休さんのお寺の門は閉ざされた事が無い、いつでも開いています。これが一休さんの門であります。
すべての人を受け入れる門は閉ざされないのであります。
たとえそれが泥棒であっても「盗りたければどうぞ盗って行って下さい。ただ、何も無いかもしれませんが・・・」

良寛和尚にも似た逸話が残っています。
良寛和尚の寝ている所に泥棒が入ってきました。その気配に気づいた良寛和尚は何も無い貧乏庵に入った泥棒を哀れんで、寝返りをうった振りをして蒲団を差し出しました。そして泥棒は蒲団を手に逃げて行ったとの事です。その後姿を眺めた良寛和尚は「盗人の取り残したる窓の月」と詠んだそうです。
この雄大な自然は盗まれないじゃないか、と優雅に詠って、風邪を引いたといいます。

<おすすめの一冊>「一休さんの門」川口 松太郎(読売新聞社)

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